Photograph Terms
カメラ&写真用語集
◎アイフォーカス
・ピントの合っていないことをいう。ピンボケではなく、画面の中にピントの範囲から外してぼかした部分を絞りの調節で入れること。例えば、風景写真で前景にぼかした草木を入れるとか、花の撮影でバックをぼかして際立たせるなど。
◎アオリ撮影
・高い建物を写す時、上方に縮んで小さく写るが、これを真っ直ぐに修正した形に写るように、レンズを意図的にずらして使う撮影。中判や大判ではカメラの機構にあり、35ミリカメラでは交換レンズの一部にアオリ用レンズがある。
◎アスペクト比
・画面のタテヨコ比のこと。35mm判フィルムカメラの画面サイズ(36×24mm)のアスペクト比は「3:2」。レンズ交換式のデジタル一眼レフも35mm判カメラと同じ「3:2」となっているが、多くのデジタルコンパクトカメラのアスペクト比は、だいたい「4:3」である。なかにはハイビジョンの16:9や35mmフィルムの3:2のアスペクト比が撮影メニューで選べるコンパクトデジタルカメラも存在するし、4:3や16:9を選べるデジタル一眼レフカメラもある。
◎圧縮効果
・望遠レンズを使って撮影したとき、遠くにある被写体との距離が実際より圧縮されて見える効果のこと。望遠効果と同じ意味。焦点顕離が長いほど効果が大きい。 ◎赤目現象 ・フラッシュ撮影の写真で、写っている人の目が赤目になってしまうのを弱めるため、カメラに赤目軽減のモード(目玉のマーク)がある。周囲が暗い場所での撮影で使うと効果がある。本発光の前に予備発光させる仕組み。
◎明るいレンズ
・カメラのレンズにはその明るさの表示として、F3.5とかF5.6という数字がある。F1.7とかF2.8の小さな数字ほど明るいレンズ、F5.6とかF8の大きい数字ほど暗いレンズ。明るいレンズは高性能だが、大きく重く価格も高くなる。
◎アイレベル
・撮影者の目の高さのこと。目の高さで撮影することをアイレベル撮影という。
◎アウトフォーカス
・ピンボケのこと。画面のなかでピントのずれた位置を示すこともある。
◎アクセント
・風景写真やスナップ写真で、主役の被写体のほかに、その主役を引き立てる効果をもつように入れた被写体で、画面構成のテクニックの一つ。写真表現に味付けをもたせる肝どころ。いっぱいに咲く花とその枝にとまる野鳥など。
◎頭切れ
・コンパクトカメラのように、ファインダーを別に持つカメラで人物や花に近づいて撮影すると、撮影レンズとファインダーのズレが原因で、プリントで頭の部分が切れてしまう等の現象。端を近接補正マークに合わせて撮ればおきない。◎アップ
・クローズアップの略で、人物の顔や花の一輪など被写体を画面いっぱいに大写しすること。カメラで近づいて撮る方法と、望遠レンズで近くに引き寄せて撮る方法などがある。ピント合わせが微妙なので注意が必要。
◎後ピン
・ピントが合っていなければならないところのピントがやや甘く、それより後ろのほうにピントが合ってしまった様子。AF(オートフォーカス)の風景やスナップ、花の撮影で、撮りたい被写体の後ろに重なったものがある時にミスしやすく注意が必要。
◎アングル
・撮影するときのカメラの角度のこと。ハイアングルは見下ろして写す角度、ローアングルは見上げて写す角度。
◎アンダー
・露出不足のこと。被写体自体が明るいときや、逆光などで背景が明るいときに画面が暗くなるが、これをアンダー露出という。意図的にアンダー気味にして、写真の効果を狙う場合もある。
イ
◎一眼レフカメラ
・一眼レフカメラとは、撮影用レンズから入って来た像を反射鏡とペンタプリズムを利用して、ファインダーに結像させます。実際に撮影されるイメージをファインダーで確認しながらピント合わせや構図を決定することができ、接写も含め広角から望遠まで自由にレンズ交換ができるので、本格的な撮影に対応できるカメラです。
◎一脚
・三脚に対し一本足の形のカメラ支持用具をいう。カメラを静止させることはできないが、スポーツ撮影のように、望遠レンズを付けたカメラを振って被写体の左右の動きを追う場合に便利で、上下動によるカメラブレの心配が少ない。
◎色温度
・光の赤さ青さを色の温度(K、ケルビン)で表示する単位の方式。標準はワシントン正午太陽光の平均5400K、日の出2時間後と日の入2時間前が4800K、撮影用500Wフラッドランプが3200Kなど。高い数字ほど青白く、低いほど赤い。
◎イメージサークル
・イメージサークルとは、レンズを通った光がフィルム位置で結像する、鮮鋭に投影される範囲のことを指します。
◎イメージセンサー
・受けた光を電気信号に変換する働きのある、 CCD や CMOS などの装置(半導体)の総称。「イメージャー」とか撮像素子ともいう。フォトセンサーとも呼ばれる小さな素子(フォトトランジスタ)を多数並べて光の像を検知し、それを電気信号に変換する。フィルムカメラでいえばフィルムの役割も果たしている。
◎インターフェース
・英語の語意は「仲介する」ということだが、デジタルカメラの場合は、パソコンやプリンタと接続するための規格を意味することが多い。 USB や IEEE1394 などがそれ。
ウ
◎雲台
・三脚や一脚に取り付けられる関節の役目を持つ支持用具。三脚を使う時にカメラをセットして用いる。パン棒と呼ぶ調節用のハンドルのある本来のシネ雲台と、つまみで調節する形の小型の自由雲台があり、それぞれに使い道がある。
◎ウエストレベルファインダー
・ウエストレベルとは、撮影者が腰から胸の辺りでカメラを構えた位置を指し、その位置で上から覗くファインダーのことをウエストレベルファインダーと言います。
二眼レフカメラでは一般的な形式のファインダーです。
エ
◎液晶パネル
・フィルムの有無、撮影枚数のカウント、年・月・日・時・分、フラッシュのオン・オフ、遠景撮影、電池容量、シャッター速度・絞り目盛、撮影モード・測光モードなど、撮影状況をまとめて表示するコントロールパネル。
◎遠近法
・写真は遠近に奥行きのある被写体を、平面に圧縮して平らな画面に置き換えてしまうが、カメラのアングルや前後のぼかし(アウトフォーカス)を入れたりする工夫で、充分に被写体の遠近を感じとれるように撮ることができる。
◎エレベーター
・三脚の中央部にあり、3本の脚の部分とは別に上下して動き、高さをコントロールする機能を持つ部分。
オ
◎黄金分割構図
・画面に対角線を引き、四隅から対角線に対して垂直となる線を引き、その交点に主要な被写体を置く構図。人間にとって最も安定し、美しい比率とされている。
◎黄金分割点
・画面に対角線を引き、四隅から対角線に対して垂直となる線を引いてできる交点のこと。
◎オートフォーカス(レンズ)
・被写体に自動的にピントを合わせる機能を持つレンズのこと。AFレンズとも呼ばれる。
◎置きピン
・被写体の動きを予測し、あらかじめピントを合わせておき、被写体がその位置に来た瞬間にシャッターを切る撮影手法。
◎大判カメラ
・4×5インチより大きいシートフィルムを使用する大型のカメラ。
◎オートブラケット
・同じ構図で露出を変えて複数枚の画像を撮影する方法をブラケット撮影という。オートブラケットは、変化させる露出段数を設定しておくとカメラが自動的に連続して撮影する機能のこと。露出の決定が難しいときにオートブラケット機能を使って撮影し、後で画像を選ぶと便利。
◎凹レンズ
・中心部がえぐれるように凹んだレンズのこと。光を拡散させ、焦点距離を伸ばす効果がある。
カ
◎階調
・色の濃淡の変化、または変化の滑らかさをいう。濃淡の変化が滑らかなものほど優れた階調再現能力を持つ。英語ではgradation(グラデーション)という。
◎外部フラッシュ(ストロボ)
・カメラに内蔵されず、別体となったフラッシュ(発光装置)。アクセサリーシューに装着する小型のものはクリップオンフラッシュとも呼ばれる。
◎開放F値
・レンズの絞りを全開にしたときのF値(レンズの焦点距離を有効口径で割ると得られる数値)をいい、そのレンズの明るさを表す。数値が小さいほど、明るいレンズとなり、速いシャッター速度で撮ることができる。
◎可視光線
・人間の目で感じられる波動を一般に可視光線という。その波長は一般に380nm前後(紫)から780nm前後(赤)までを指す。
◎カメラアングル
・被写体に対するカメラの撮影角度のこと。
◎間接光
・光源からの光を壁や天井などに反射させた光。光源から直接当たる光に比べ、光量は落ちるが、柔らかい光となり、拡散されるため影は強く出ない。
◎画角
・そのレンズを使って撮影される範囲を角度で表したもの。焦点距離の短い広角レンズは画角が広く、望遠レンズでは画角が狭くなる。
◎画素
・デジタル画像表示のための基本単位。
キ
◎キャッチライト
・人物などの目に映り込んだ白い輝きをいう。フラッシュなどの光を映し込ませることで生じる。
◎球面収差
・レンズが球面であるために、光がうまく1点に集まらず、少し広がって円になる現象。この収差が大きいと画像が不鮮明になる。
◎逆光
・被写体の背後に光源があり、カメラを光源に向けて撮影する状態のこと。
◎魚眼レンズ
・フィッシュアイレンズともいう。一般的な広角レンズとは写り方が大きく異なり、水中から水面上を見上げたときのように景色が大きく歪んだり、円形に写るレンズ。
ク
◎黒つぶれ
・画像の暗い部分の階調が失われ、真っ黒に写った状態。
◎クローズアップ撮影
・被写体に近づき大きく撮ること。近接撮影、あるいは接写ともいう。また、望遠レンズで大きく拡大して撮ることを指すこともある。
◎クロスフィルター
・レンズに取り付けるフィルターの種類のひとつ。光源の光を放射状にアクセントをつける効果がある。
ケ
◎ケーブルレリーズ
・旧来のフィルムカメラに多いシャッターボタン部のネジ穴に取り付け、シャッターを切る装置、カメラぶれを防ぐ目的で使う。
コ
◎光学ズーム
・レンズ光学系の一部を移動させ、焦点距離(撮影画角)を変化させる機能。焦点距離(画角)を変化させる操作をズーム、あるいはズーミングと呼んでいる。デジタルカメラ特有の デジタルズーム が出現したので、差別するために“光学”とあえて呼ぶ。
◎ゴースト
・強い光源からの光がレンズ内に射し込んだとき、レンズ面で反射を繰り返した有害な光がはっきりとした形で写ったもの。
◎合焦マーク
・ピントがあったときに液晶モニターに表示されるマーク。シャッターボタンを半押しすると、カメラがピント合わせをして、ピントがあったときにこのマークが点灯する。このマークが点滅しているときは正しくピント合わせができていないため、シャッターボタンから指を離してもう一度押しなおす。
◎合焦サイン
・オートフォーカス機能が働き、ピントが合ったことを知らせるサインのこと。
◎光源
・光の発生源のことで、太陽や白熱電球、蛍光灯などがある。
◎光量
・一定時間内に被写体にあたる光の総量。
◎広角レンズ
・画角が広いレンズ。焦点距離が短く、一般的に35mmフィルム換算で35mm以下のレンズを指す。さらに24mm以下は超広角レンズと呼ぶ。
◎口径比
・焦点距離の数値を絞りの径で割った値でF値のこと。通常「1:2.8」「1:4」などと表記する。
◎構図
・写真の画面構成をいい、撮影意図に応じて被写体と背景の位置関係を決める。
◎コンティニアスAF
・シャッターボタンを半押ししている間、被写体にピントを合わせ続ける機能。動きのある被写体を撮るときに向いている。
◎コントラスト
・画像の最も暗い部分と最も明るい部分の輝度(明るさ)の差。コントラストが高いとメリハリのある写真になる。
◎コントラスト検出方式
・オートフォーカスの仕組みのひとつで、デジタルカメラの撮像素子に映った映像をもとに、ピントの位置を確認する方式。イメージャーAFともいう。被写体のコントラストを計測し、ピントを取るため、暗所や低コントラストの被写体には合いにくい。
◎コンバージョンレンズ
・レンズの焦点距離を変えるためにカメラのレンズ先端に装着して使用するレンズ。主にレンズ交換のできないカメラで使用される。接写に使うマクロレンズ、より広角な撮影を可能にするワイドレンズや、焦点距離を伸ばして望遠撮影のできるテレレンズがある。
◎コンパクトデジタルカメラ
・カメラにレンズが一体化され、小型軽量に設計されたデジタルカメラ。
サ
◎サーキュラータイプ
・レンズに取り付けるフィルターの種類のひとつ。PLフィルターの一つで円偏光フィルターのこと。最近のカメラで、測光やオートフォーカス機能のために偏光性のハーフミラーを使用している場合、通常のPLフィルターを使用するとこれらの機能がうまく機能しないことがある。その場合はサーキュラータイプを使用するとよい。
◎最大撮影コマ数
・連写(連続撮影)を行うとき、連続して撮影ができなくなるときがある。この連続撮影が途切れる撮影枚数をいう。連写枚数。
◎サイド光
・被写体にカメラを向けたとき、横(サイド)から光が当たる状態。
◎撮像素子
・CCDセンサーやCMOSセンサーに代表される、半導体によるイメージセンサー(レンズから入ってきた光を電気信号に変換する電子部品)のこと。
◎三分割点
・画面を縦と横に3分割する線をそれぞれ引き、その線が交わる位置。ここに被写体を置くと見栄えがよくなる。
◎財産権
・日本国憲法で国民に保障された財産に関する権利。写真などの知的財産も含まれる。
◎最小F値
・レンズの絞りを最大に絞ったときのF値(レンズの焦点距離を有効口径で割ると得られる数値)をいう。最小F値は大判カメラになるほど、大きくなる。
◎最大撮影倍率
・被写体がどのくらい大きく写るかを数値で表したもの。「1:1」や「1:2」などと表記される。例えば、2cmの実物が、1cmの像として撮影されたならば、その倍率は1/2または0.5となる。(表記は1:2とされる)
◎最短撮影距離
・被写体に近づいて撮るとき、ピントが合う最短の距離をいう。
◎撮影倍率
・撮像面上に映し出される像の大きさと被写体の実際の大きさの比率。そのレンズでもっとも撮影倍率が高いときの数値を最大撮影倍率という。この数値が大きいと接写撮影では大きく撮れる。
◎三脚
・3本の脚で自立するカメラの固定装置。通常、雲台を介してカメラを装着する。
◎三分割構図
・画面の縦と横に引かれる三分割線を利用し、三分割点に主要な被写体を置く構図。
シ
◎視差
・2つの異なる点から見た対象物の見え方が異なること。パララックスとも呼ぶ。三角測量などもその視差を利用して距離を量ったりする。
◎絞り
・レンズを通して入る光量を調節する機構。値が小さいほど光が多く入り、値が大きいほど入る光量が少なくなる。値を大きくすることを「絞り込む」、小さくすることを「絞りを開ける」という。絞り込むと入る光量は少なくなり、ピントの合う範囲は広く(被写界深度が深く)なる。絞りを開くと光量は多くなり、ピントの合う範囲は狭く(被写界深度が浅く)なる。
◎絞り値
・レンズを通る光の量を調節するためにレンズに組み込まれた絞り装置の値。その値は「F○」(○の中は数値)と表記する。
◎絞り優先モード(orオート)(AE)
・自動露出機能のひとつ。任意の絞り値を選ぶと、適正な露出が得られるシャッター速度が自動的に設定される。
◎自由雲台
・三脚にセットして使うカメラを固定する台のひとつ。1つしかないダイヤルを緩めるとカメラ台は前後左右自由な角度に動き、ダイヤルを締めるとカメラの向きが固定される。
◎焦点
・レンズを通った光が集まる点のこと。
◎焦点距離
・レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のこと。単位はmm(ミリ)。その数値はレンズの種類や撮影効果の目安になる。
◎斜光
・被写体にカメラを向けたとき、斜め横から光が当たる状態。
◎シャッター
・カメラの撮像素子やフィルムに光が当たる時間を調節する機構。光が当たる時は開き、それ以外のときは閉じる。
◎シャッタースピード優先モード(orオート)(AE)
・自動露出機能のひとつ。任意のシャッター速度を選ぶと、最適な絞り値が自動的に設定される。
◎シャッター速度
・シャッターが開き、フィルムや撮像素子にレンズを通った光が当たる時間を指す。シャッター速度が速いほど、動きを止めることができ、遅いほど手ブレや被写体ブレを起こすが、夜景撮影には必要である。
◎シャッターボタン
・シャッターを切る指示を出すボタン。通常、右手の人差し指で操作する。
◎シャッター幕
・カメラに光が当たる時間をコントロールするシャッターの可動部。非常に薄い金属などでつくられている。
◎シャドー
・画面の中でもっとも暗い部分のこと。
◎収差
・光はレンズを通り、屈折などの影響で1点に像を写すことができず(結像できず)、ボケや歪みを生じさせたり、鮮明度が落ちる現象を起こしたりすること。それぞれの収差を補正するレンズが必要になる。
◎順光
・カメラを被写体に向けたとき、カメラの背後に光源がある状態。被写体に光がたっぷりと当たり、形や色が鮮明に写せる。記念写真などの撮影に良い。
◎肖像権
・本人の承諾なしに無断で撮影したり、撮影した写真や映像を無断で利用できないように主張できる権利のこと。
◎白飛び
・画面の明るい部分が階調を失い、真っ白に写る状態をいう。
◎シングルAF
・シャッターボタンを半押しすると自動で被写体にピントが合い、ピントが固定されるモード。
◎シーンモード
・プログラムオート(AE)の一種。「夜景」や「ポートレート」など、具体的な撮影シーンを選ぶと、その撮影に最適な絞りとシャッター速度、ISO感度やピント合わせのモード、ドライブモードが自動的に選ばれる。
◎陣笠収差
・画面周辺部の直線が中央部で膨らむ樽型と、四隅で広がる糸巻き型の両方の症状が出る複合的な歪曲収差(ディストーション)のこと。
◎シンメトリー構図
・左右対称、あるいは上下対称の構図。
ス
◎ズーム
・レンズの焦点距離を変化させることができる機能。
◎ズームリング
・回転させることでレンズの焦点距離を変化させる。
◎ズームレンズ
・焦点距離を変化させられるズーム機能を持つレンズのこと。
◎水準器
・地面やカメラの傾きを確認する装置。
◎ストラップ
・カメラを首や肩からかけるためのアイテム。手首に通すハンドストラップなどもある。
◎スポット測光
・画面の一部分(中心部、あるいは選択したフォーカスエリアの部分)の光の量を測定する方式。画面全体の1~3%ほどの面積の丸いスポット状のエリアとなる。
◎スナップ
・日常の風景、人物の飾らない様子や素振りを素早く撮ること。
◎スローシャッター
・一般に1/30秒より遅く、1秒程度までのシャッターを切ることをいう。
◎スローシンクロ
・シャッター速度を遅く設定し、フラッシュを発光させた後もしばらくシャッターを開いて撮影する方法。通常、フラッシュが自動的に発光するときは、シャッター速度は手ぶれをおこさないで撮影できる値に固定されるため、夕暮れ時など背景が見える程度の明るさがあるときでも、背景は露出不足になり真っ暗に写ってしまう。シャッター速度を遅く設定してフラッシュを発光させることで、被写体も背景も写しこむことができる。シャッター速度が遅いと手ぶれがおこりやすいため、三脚などでカメラを固定するとよい。
セ
ソ
◎像面収差
・画面の中心部でピントを合わせると、画面周辺部がぼけ、逆に周辺部にピントを合わせると中央部がぼけてしまう症状。
◎測光
・カメラを被写体に向けたとき、サイド(側面)から光が当たる状態。
・被写体の明るさを測り、露出(絞り値とシャッター速度の組み合わせ)を決めること。
◎総画素数
・撮像素子に配置されているすべての受光素子の数。
◎ソフトフィルター
・レンズに取り付けるフィルターの種類のひとつ。被写体の輪郭をぼかして紗をかけたような効果を出すことができる。
タ
◎多重露光
・ひとつのコマに2回以上の撮影(露光)をすること。
◎縦構図
・縦長の画面で撮影したもので、被写体の高さや奥行きを強調させたいときに使う。
◎多分割測光
・画面を複数のエリアに分け、各部の明るさを比較したり、計算して適正と思われる露出を算出する測光方式。現在一般的な測光方式。
◎樽型収差
・風船を膨らませるように、中心部から周辺に向けて膨らんだように写る現象。
◎タングステンタイプ
・写真電球の色温度(3200ケルビン)に合わせてつくられたリバーサルフィルムのこと。
◎単焦点レンズ
・画角が変化しないレンズのこと。ズームレンズのように焦点距離が変化する機能を持たず、焦点距離が固定されたレンズ。
チ
◎中央部重点測光
・画面中央部の明るさを重点的に測りながら、周辺部の明るさも加味して露出を決める測光方式。
◎中判カメラ
・幅6cmのロールフィルムである120フィルムと220フィルム(ブローニーフィルムとも呼ばれる)を使用するカメラの総称。
◎中望遠マクロ
・35mmフィルム換算で85mmから105mmまでの焦点距離を持つマクロレンズ。
◎中望遠レンズ
・35mmフィルム換算で85mmから105mmまでの焦点距離を持つ望遠系のレンズをいう。
◎調光
・フラッシュの発光量を調節すること。
◎調光補正
・フラッシュの光量を撮影者が任意に調整すること。
◎超広角レンズ
・焦点距離が35mmフィルム換算で24mm以下の広角系のレンズのこと。
◎長時間露光
・シャッターを長時間開き、撮影を行うこと。一般に1秒以上の露光をいう。
◎超望遠レンズ
・焦点距離の長い望遠系のレンズの中で、35mmフィルム換算で300mm以上のレンズを超望遠レンズとも呼ぶ。
◎著作権
・著述や写真、音楽などの著作物の創作者に保証される権利。
ツ
テ
◎適正露出
・適正露出とは、露光量がフィルムに対して過不足なく適度な光量で露出することを言います。
一番見せたい部分を一番綺麗に見えるような露出になることが適正露出だと言えます。
◎テーブルフォト
・かわいらしい小物や美しく盛りつけられた料理などをテーブルの上にきれいに並べて撮ること。
◎デーライトタイプ
・昼間の太陽光の色温度(5500ケルビン)に合わせてつくられたリバーサルフィルムのこと。昼光用カラーフィルムともいう。
◎ディストーション
・レンズの特性が原因で画面内の直線が歪んで写る現象。歪曲収差ともいう。画像の歪み方には樽型収差や糸巻き型収差がある。
◎ディフューザー
・フラッシュの発光部などに取り付ける乳白板や乳白色の布など。光を拡散させ、影をやわらげる効果がある。
◎デジタル一眼レフ
・撮影用レンズから入ってきた光をファインダーに導く構造を持ったデジタルカメラ。フィルムの代わりに撮像素子で画像を取り込み、デジタル画像の撮影ができる。
◎デジタル専用レンズ
・一眼レフ用の交換レンズの中で、センサーサイズがフォーサーズやAPS-Cサイズ機専用に設計されたレンズのこと。イメージサークルが小さくフルサイズのセンサーサイズの機種には使用できない。
◎デジタル一眼レフ専用レンズ
・一眼レフ用の交換レンズの中で、センサーサイズがフォーサーズやAPS-Cサイズ機専用に設計されたレンズのこと。イメージサークルが小さくフルサイズのセンサーサイズの機種には使用できない。
◎デジタルデータ
・画像やテキストなどを数値化して保存したもの。アナログのデータに比べ、劣化が非常に少ない特徴がある。但し、瞬間的にデータが消失する場合もあるので、保存には注意が必要である。
◎手ぶれ
・カメラのシャッターが開いている露光時に撮影者の手や体の不意な動きにより、画像がぶれて、鮮明さが失われること。一般には、1/焦点距離以下のシャッタースピードでの撮影で発生するとされる。
◎手ぶれ補正
・手ブレをカメラやレンズ内で低減する仕組み。カメラの撮像素子を動かしてブレを相殺するものとレンズの一部を動かしてブレを相殺するものがある。
ト
◎動態予測オートフォーカス
・動きの速い被写体を撮るときに働く機能で、被写体の動く方向と速度を計算して、その動きを予測してピント合わせを行うオートフォーカス機能。
◎等倍
・実物とフィルム面、撮像素子面における被写体の寸法が等しい状態で写ること。撮影倍率が1:1の状態をいう。
◎トップライト
・光源が頭上にあり、上から光が照らされる状態。
◎凸レンズ
・中央部が膨らんだ形状のレンズ。光を収束させる効果がある。焦点距離を縮める効果がある。
◎トリミング
・トリミングは撮影後に画像の周囲を削り、画像の一部分を切り出すこと。撮影時に決めるフレーミングとは意味が異なる。また、リサイズは、画像全体を拡大したり、縮小したりすること。
◎ドライブモード
・シャッターを切る際のカメラの動作を設定する機能。連続撮影やセルフタイマーなどの設定を行う。
◎トンネル構図
トンネルの中から外を撮影しているときのように、奥の風景を主役にし、暗い近景で被写体を囲むように構成したもの。
◎トンネルエフェクト
・トンネルエフェクトとは、一般的に、トイカメラやトイデジなどで撮影した写真に見られる、写真の周辺部分が極端に暗く写る現象のことである。トイカメラやトイデジの多くはレンズが小さく、レンズを通して光が像を結ぶ範囲(イメージサークル)が撮像面より小さい場合がある。撮像面の縁に当たる光量が低いと、円形の暗がりとして写ることになる。トンネルエフェクトは、カメラの構造上は欠陥であると言える。他方で、トイカメラやトイデジにおいては、中央に視線を集める劇的な効果、あるいはトンネルの向こう側を臨むようなノスタルジックな趣などとして、愛好されていることが多い。
ナ
◎流し撮り
・シャッター速度を遅くし、被写体の動きに合わせてカメラを振りながら撮影する手法。被写体は止まり、背景が流れてぼけたように写る。
ニ
◎二眼レフ
・撮影用レンズとは別にファインダー専用のレンズが並んで配置されたカメラ。通常は同じようなレンズが縦に並び、カメラ上部からファインダーをのぞく構造を持つ。
◎ニッケル水素電池
・充電式の電池のひとつ。単3形や単4形など汎用性の高い電池で、Ni-MHとも表記される。継ぎ足し充電の場合、メモリー効果と呼ばれる充電性能が低下する現象が発生する。
◎日中シンクロ
・明るい屋外でフラッシュ撮影を行うことで、逆光のときなどに被写体を明るく照明するために使用する。
◎入射光式露出計
・被写体のすぐそばで光源に露出計を向けて光量を測ることで、被写体にあたる光の強さを正確に測ることができる露出計。受光部が白い半球になっているのが特徴。
ヌ
ネ
◎ネイチャーフォト
・大地の自然の営みを写す写真で、野性動物、野鳥、昆虫、野草、野の花、これらを育む自然の景観、水中の世界など、望遠からマクロの世界まで無限の被写体がある。一般的には近づきやすい草花や野鳥の撮影に人気が集まる。
ノ
◎ノイズ
・被写体には本来ないはずの色ムラや無数の細かい点などが写り込む現象で、高感度撮影時や長時間撮影時に発生しやすい。デジタル画像の場合、ブロックノイズ、モスキートノイズなど画像処理の過程で発生するノイズの他、センサーが熱を持つことで発生するノイズなどがある。
ハ
◎ハイアングル
・上から見下ろすようにカメラを構えて撮ること。
◎ハイキー
・全体的に明るい調子の写真で、ハイライト部からハーフトーン部までの階調を主体に構成される。ただの露出オーバーの写真とは異なる。
◎ハイポジション
・一般的な人間の目の高さ(アイレベル)よりも高い位置から撮ること。
◎ハイライト
・画面の中でもっとも明るい(輝度の高い)部分のこと。
◎パトローネ
・フィルムが収められた円筒形の筒。35mm(135)フィルムで使われている。
◎パノラマ
・本来は「全周」を意味するもので、水平方向に360度を見渡す状態。その他に、首を振って見渡すような広い範囲のことを、パノラマと呼ぶことも多い。
◎バルブ
・シャッター速度の設定の1つで、シャッターボタンを押している間、ずっとシャッターが開いた状態が継続する。長時間露光などに使われる。カメラによっては、シャッターボタンを押すとシャッターが開き続け、もう一度シャッターを押すとシャッターが閉じるT(タイム)モードもある。
◎半押し
・シャッターボタンを軽く押し込んだ状態。この半押しでオートフォーカス機能や露出計が働くようになる。
◎半逆光
・被写体の斜め後方から光が当たる状態。
◎反射光式露出計
・被写体に当たって反射した光の強さを測る露出計。カメラに内蔵された露出計はこのタイプ。
◎パンフォーカス
・被写界深度が深くなり、画面の手前から奥までピントが合って見える状態のこと。
ヒ
◎光の三原則
・光で色をつくり出すときの元となる、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色。この3色を同量混ぜると白になる。
◎非球面レンズ
・複雑な曲面で構成された特殊なレンズ。一般的な球面レンズに比べて収差を小さくする効果がある。
◎被写界深度
・ピントが合っている部分はほんの1点だが、その前後のピントが合って見える範囲を被写界深度という。絞りを絞り込むほど深くなる。ただし、絞込み過ぎると光の回折現象により、シャープネスなどが低下する。
◎標準ズームレンズ
・35mmフィルム換算で50mmの焦点距離を含むズームレンズ。
◎標準レンズ
・35mmフィルム換算で50mm前後の焦点距離を持つレンズ。(注視していないときの)肉眼で見える視野に近いといわれている。
◎日の丸構図
・日本の国旗、日の丸のように主役を画面の真ん中に置いた構図。
◎ピント
・カメラの撮影用レンズの焦点のことで、ピントが合っている部分が鮮明に写る。
◎ピントグラス
・一眼レフカメラや二眼レフカメラのファインダーをのぞいたときに見える像を写される部分(像を結ぶ)。フォーカシングスクリーンともいう。
フ
◎ファインズーム
・光学ズームの性能以上に拡大して撮影する機能。撮像素子(CCD)の中央部分だけを画像として切り出す事で、光学ズーム以上の倍率で拡大した画像の写真として記録することができる。デジタルズームは、切り出した画像を設定したサイズまで拡大して記録するため、拡大するほど画質が劣化するが、ファインズームは小さいサイズのまま記録するため、劣化しない。画質設定を小さいサイズにするほど、拡大率は大きくすることができる。大きなサイズにプリントすると粗くなるため注意が必要。
◎ファインダー
・撮影時に被写体を見ながら、写る範囲や構図の確認を行うためののぞき窓。光学式と電子式がある。
◎ファインダー視野率
・実際に撮影される画面の範囲とファインダーで見える範囲の比率。90~97%のものが一般的。一眼レフの最高は100%。
◎フィルター
・撮影用レンズの先端部に取り付け、写真の写り方を変えたり、補正する効果のあるレンズ周辺アクセサリー。
◎フィルム
・光に反応して画像を記録できるもの。薬品を使った現像作業により画像が浮かびだし、定着される。サイズ、特性の異なるバリエーションが多数ある。
◎フィルター径
・撮影用のレンズ先端部にはネジの溝が切られており、ここに円形のフィルターをねじ込むことができる。その溝の直径がフィルターなどのサイズを表す値となっている。
◎フィルム一眼レフ
・フィルムに画像を記録するタイプの一眼レフカメラ。
◎フォーカシングスクリーン
・一眼レフカメラや二眼レフカメラのファインダーをのぞいたときに像が見える部分。ピントグラスともいう。
◎フォーカスエリア(AFエリア)
・ファインダーや液晶モニター上に表示される枠線で、カメラがピント合わせを行う位置を示すもの。
◎フォーカスロック
・シャッターボタンを半押しして、ピントを固定する操作。
◎フォーカルプレーンシャッター
・一眼レフカメラやミラーレス一眼に使われているシャッターで、フィルムや撮像素子の直前に組み込まれる。”フォーカルプレーン”とは英語で”焦点面”のこと。
◎フォーサーズ
・デジタル専用に新たにつくられたカメラ規格。画面サイズが17.3mm×13mmの撮像素子が使われている。
◎フード
・撮影用レンズの先端部に取り付け、撮影に必要のない光線がレンズに届くのを防ぐ効果のあるアクセサリー。通常、各レンズに合わせて設計される。広角域を含むレンズ向けには左右に切り欠きのある”花形フード”が使われる。
◎フットライト
・被写体の足もとから光が当てられる状態。
◎部分測光
・画面の中央部、画面全体の10%前後の範囲の明るさを測る方式。1~3%の範囲を測るスポット測光よりも広いエリアの測光を行う。
◎フラッシュ
・瞬間的に高い光量を発することができる照明装置。カメラに小型のものが内蔵されたり、外部に取り付けて使用する。
◎フルサイズ
・35mmフィルムカメラの画面サイズと同じ、横36×縦24mmのサイズの撮像素子のこと。
◎フレア
・強い光源からの光がレンズ内に射し込んだとき、画像の一部や全体が白っぽくなる現象。コントラストが低下し、画像のシャープさが失われる。
◎フレーミング
・被写体や風景をどのように切り取り、写すかを決めること。カメラポジションやアングルを決め、どの部分からどの部分までを画面に入れるかを決める行為。
◎ブロワー
・伸縮性のあるゴム球に風の吹き出し口となる管がついたもの。カメラやレンズに付着したホコリなどを吹き飛ばす。
◎プログラムオート
・絞り値とシャッター速度の組み合わせを自動的に算出して撮影する自動撮影モード。
◎プログラムシフト
・プログラムオート(AE)でカメラが決定した露出をキープした状態で、絞りとシャッター速度の組合せを変化させること。
◎フロントライト
・被写体の正面に光源があり、被写体全体がきれいに照らされる光のこと。
ヘ
◎平行光
・レーザー光線やサーチライトのように散らばらずに進む光。太陽光も平行光とみなされる。
◎ペンタ部
・一眼レフカメラの上部、ほぼ中央の盛り上がった部分のこと。内部にはファインダーの光学系が収められている。ペンタ部のペンタとは、”ペンタ(ゴナル・ダハ)プリズム”の略称。
ホ
◎防湿庫
・カメラやレンズの保管のために湿度を一定に保つ保管庫。カビの発生を防ぐほか、ホコリなどが付着することも回避できる。
◎ボケ
・画面の中でピントを合わせた被写体のみが鮮明に写り、前後が大きくぼけることで、主役を引き立てる写真特有の表現方法。
◎蛍石(ほたるいし・けいせき)
・色の分散が少ない特性を持つ透明な鉱物。レンズの彩に使われると、一般的なガラスレンズとは異なる光学特性を持ち、色収差を低減するために使われる。
◎ポートレート
・モデルとなる人の魅力を引き出すように撮られた人物写真。肖像写真ともいう。
◎ホワイトバランス
・色温度が異なる光源の下でも白い被写体を正確に白く写るように補正する機能。
マ
◎マイクロフォーサーズ
・ミラーレスカメラ専用に新たにつくられたカメラ規格。画面サイズが17.3mm×13mmの撮像素子が使われている。
◎マウント
・レンズ交換式の一眼レフカメラ、ミラーレスカメラのレンズ接合部のこと。メーカーごとに規格化されており、同じマウントであれば装着できる。ボディー側、レンズ側それぞれにマウントを持つ。
◎マウントアダプター
・マウントの規格が異なるカメラとレンズを接合するためのアダプター。ボディー側のマウントに合ったマウントアダプターを、レンズ側に取り付け使用する。
◎巻き上げレバー
・フィルムカメラに装備されていたフィルムを巻き上げるためのレバー。フィルムの自動巻き上げ機構が普及して以降は搭載されることが少なくなった。
◎マグニファイヤー
・ファインダー接眼部に装着し、ファインダー像を拡大するレンズを内蔵したアイテム。
◎マクロ
・被写体に近づいて拡大して撮影する接写をマクロ撮影という。例えば、被写体までの距離が最短で50cmという機種も、マクロモードに設定することで20cmまで近づくことができる。(カメラによってはもっと近づけるものもある。)また、更に数cmまで近づくことが可能となる、スーパーマクロ機能をもつ機種もある。
◎マクロレンズ
・近距離にもピントが合い、高い撮影倍率で撮影できるように設計されたレンズ。最大撮影倍率は、最短撮影距離で等倍(1:1)から1/2倍(1:2)のものが多い。
◎マニュアルモード
・撮影モードのひとつ。絞り値、シャッター速度は撮影者が選択する。ピントを手動で行うマニュアル・フォーカスとは異なる。
◎マニュアルフォーカス
・撮影者自身がファインダー像や液晶モニターの映像を見ながら、フォーカスリングを操作し、ピントを合わせる方法。
◎マニュアルフォーカスレンズ
・オートフォーカス機能を持たない交換レンズ。幅広く操作しやすいフォーカスリングが特徴。
ミ
◎ミドルアングル
・カメラを水平方向に向けて撮ること。
◎ミラーレス一眼
・一眼レフのようなファインダーのためのミラー機構を持たず、液晶モニターや電子ビューファインダーを見ながら撮影するレンズ交換式のデジタルカメラ。
ム
◎無彩色
・白と黒の組み合わせでできた色。無彩色とは彩度が0であることを表す。
メ
◎メモリーカード
・デジタルカメラで撮影された画像データを保存する記録装置。代表的なものにSDメモリーカード(SDHC、SDXCを含む)、コンパクトフラッシュ(CF)がある。
モ
◎モードダイヤル
・撮影モードの切り替えを行うために、カメラ上部に取り付けられたダイヤル。表面にはP、S、A、Mなど撮影モードの略号が刻まれている。
ヤ
ユ
◎有効画素数
・撮像素子に搭載された全素子の中で、撮影に使われる部分の画素数。
◎有効口径
・撮影用レンズに入ってくる平行光の光の直径を意味し、レンズの明るさを表す指標のひとつ。レンズの焦点距離を有効口径で割るとF値が得られる。
◎有彩色
・黒、白、灰色以外の彩度を持つ色のこと。無彩色には明度しかないが、有彩色には色相、明度、彩度の属性がある。
ヨ
◎横構図
・横長の画面で撮影したもので、空間の広がりを感じさせたり、安定感のある写真になる。
ラ
◎ライティング
・被写体を明るく照明したり、撮影意図に合った光の当て方をすること。
◎ライブビュー
・レンズを通して見る被写体像を液晶モニターに表示して撮影する方法。コンパクトカメラでは標準的な機能だったが、より高い画質を要求される一眼レフカメラの撮像素子ではなかなか実現されなかった。被写体を拡大して精緻なピント合わせをしたり、ファインダーを使わない自由なアングルでの撮影、高感度を活かして暗いところでも被写体を確認して撮影できるなどのメリットがある。
リ
◎リモートケーブル端子
・リモートレリーズ(リモートケーブル)を接続するための端子。
◎リモートレリーズ
・カメラのシャッターボタンに触れずにシャッターを切るためのアイテム。シャッターを押すことによるカメラブレを防ぐことができる。カメラと接続されるケーブルの先にシャッターボタンやロックレバーの付いた操作部を持つ。
ル
レ
◎レフ板
・被写体を明るく照らすために光を反射させるための板。反射する部分が布製の折り畳み式のものもある。
◎連写
・シャッターボタンを全押ししている間、連続してシャッターを切り続ける機能。
◎レンズ交換式カメラ
・複数の撮影用レンズがあり、交換して撮影することができるシステムを持つカメラ。一眼レフカメラとミラーレスカメラ、多くの中判カメラ、大判カメラがこのタイプ。
◎レンジファインダーカメラ
・撮影用レンズとは別に視差を利用した距離計を搭載したカメラのこと。代表的なものとしてライカ製のカメラが挙げられる。
◎レンズシャッター
・レンズ内に組み込まれたシャッター。コンパクトカメラ(デジタルとフィルムいずれも)や大判カメラなどに使われている。
◎連続撮影速度
・連写性能を表す数値で、1秒間に連続撮影できる枚数で表現される。「○コマ/秒」と表記。
ロ
◎露光
・シャッターを開き、撮像素子やフィルムに光を当てること。
◎露光間ズーミング
・シャッターが開いている間にズームレンズのズームリングを動かして放射状に画像の流れをつくる撮影手法。
◎露出
・本来は露光の別称だが、現在では適正露出(被写体が自然な明るさに写る絞り値、シャッター速度の組み合わせ)を意味することが多い。
◎露出アンダー
・絞り値とシャッター速度の組み合わせが不十分で、光量が足りない状態をいう。写真が全体に暗く写る。
◎露出オーバー
・絞り値とシャッター速度の組み合わせが不十分で、光量が過剰な状態をいう。写真が全体に明るく写りすぎる。
◎露出計
・被写体やその場所の明るさを測る装置。
◎露出補正
・プログラムオート(AE)、絞り優先オート(AE)、シャッタースピード優先オート(AE)時に、露出計の出した露出値よりも明るめに、あるいは暗めに撮影する設定。
◎ローアングル
・下から見上げるようにカメラを構えて撮ること。
◎ローキー
・シャドー部からハーフトーン部までの調子を主体に構成された全体に暗いトーンの写真。意図的に黒いトーンでまとめた写真で露出アンダーではない。
◎ローポジション
・一般的な人間の目の高さ(アイレベル)よりも低い位置から撮ること。
ワ
◎ワーキングディスタンス
・レンズ先端部から被写体までの距離。
◎歪曲収差
・レンズの光学特性が原因で画面内の直線が歪んで写る現象。ディストーションともいう。画像の歪み方には樽型収差や糸巻き型収差がある。
A
◎Adobe RGB
・Adobe Systems社が提唱する色空間の規格。一般的な色空間であるsRGBよりも色の再現領域が広いのが特徴。
◎AE
・Automatic Exposure の略で「自動露出」のこと。カメラ内蔵のセンサーにより明るさを決める。「絞り優先オート(AE)」などの表記に使われる。
◎AEブラケット
・同じ構図で露出などの設定を変えて複数枚の画像を自動的に撮影する方法をオートブラケット撮影という。AEブラケットは、変化させる露出段数を設定しておくとカメラが自動的に連続して撮影する機能のこと。露出の決定が難しいときにAEブラケット機能を使って撮影し、後で画像を選ぶと便利。
◎AFセンサー
・一眼レフカメラのピント合わせのためのデータを計測する装置。
◎AFターゲット選択
・カメラがファインダーや液晶モニター上のどの位置でオートフォーカス動作をするかを設定する機能。一眼レフカメラは専用のAF素子を使ってピント合わせをするため、ピント合わせのできる箇所が3点や11点というように固定され、ファインダー内で画面上に表示される。そのなかからAFをする箇所を設定する。
◎AFターゲットマーク
・ファインダー又は画面中央にあるマーク。測光やピント合わせの際の指標となる。
◎AFフレーム
・ファインダーや液晶モニター上に表示される枠線で、カメラがピント合わせを行う位置を示すもの。
◎APSフィルム
・1996年に誕生した新しい規格のフィルム。APSはAdvanced Photo Systemの略。デジタルカメラの普及もあり、2011年をもってフィルムの生産が完了した。
◎APS-Cサイズ
・撮像素子のサイズ規格のひとつ、APSフィルムのCサイズ(縦22×横17mm)に準じた大きさの撮像素子をいう。
C
◎CCDセンサー
・半導体を使った撮像素子のひとつでデジタルカメラやビデオカメラに広く利用されている。CCDはCharge Coupled Device Image Sensorの略。
◎COMSセンサー
・CCDと同様、半導体を使った撮像素子だが、製造プロセスと信号の読み出し方法が異なる。CCDに比べ消費電力が少ないなどの特徴がある。CMOSはComplementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensorの略。
E
◎EDレンズ(異常分散ガラス)
・特殊な光学特性(異常分散性)を持ち、色収差(光の波長によって像にずれを生じること)の少ないレンズ。
◎Exif
・デジタルカメラ用の画像ファイルの規格。画像データに撮影時の情報(絞りやシャッター速度など)を記録しておく。
F
◎F値
・そのレンズの明るさを表す数値で、レンズの焦点距離を有効口径で割ると得られる。明るいレンズほど大きくなる。
I
◎ISO感度
・フィルムがどの程度の光を記録できるかを数値で表したもの。単純に感度とも呼ばれる。デジタルカメラでも撮像素子の感度を表現するときに使用する。
J
◎JPEG
・デジタルカメラに広く使われている画像ファイル形式。高度な方法で画像データを間引き、データの圧縮を行いファイルサイズを小さくできるのが特徴。
N
◎NDフィルター
・レンズに取り付けるフィルターの種類のひとつ。写真の色合いには影響なく、レンズに入る光の量を調節する。明るい日中でも遅いシャッター速度が使いたいときや、絞りを開いて撮影したいときに有効。
P
◎PLフィルター
・レンズに取り付けるフィルターの種類のひとつ。光の表面反射を取り除くことができる。被写体の表面の反射光を取り除くことにより、色を忠実に再現したり、コントラストを高める効果がある。
R
◎RAWデータ
・デジタルカメラで撮影したデータを加工せずに保存したもの。「RAW」は英語で“生の”という意味。
◎RAW現像ソフト
・RAWデータをJPEGなどのデジタル画像として仕上げるためのソフトウェア。通常、RAWデータの保存形式はメーカーによって異なり、対応するソフトが必要。
S
◎sRGB
・デジタル機器で再現される色の再現域のひとつ。デジタルカメラやパソコン、パソコン用の液晶ディスプレイ、プリンターなどに広く採用されている。
T
◎TIFF
・JPEGのようなデータ圧縮を伴わない画像データ形式。保存しても画質が劣化しないが、データサイズが大きくなる。
◎TTL露出計
・撮影用レンズを通った光の明るさを測る構造の露出計。一般に一眼レフカメラの露出計を指す。
U
◎USB端子
・パソコンと接続するために使われるUSBケーブルを接続する端子。カメラによりボディー側の端子形状が異なることが多いので注意。